共働き家庭のお金ルールの作り方|分担・口座・貯蓄のベストバランス

家計を見直す|共働き世帯のお金のルール

共働きだと収入が2つあるから安心だよね!

こう思われがちですが、実際には夫婦のお金の分担や管理方法で悩む家庭はとても多いものです。

「家賃は折半してるけど、食費はどっちが払う?」「貯金ってちゃんとできてる?」など、なんとなくのまま進めていると不公平感や不安が積み重なり、ケンカの原因になることもあります。

だからこそ大事なのが、夫婦で作るお金のルール

難しいことをする必要はなく、分担のしくみと口座管理を整えるだけで、毎月のモヤモヤが解消されます。

この記事では、共働き家庭におすすめの家計ルールの作り方を解説します。

夫婦でお金の分担や口座管理に迷わなくなり、安心して家計を回せるようになりますよ!

目次

共働き家庭には「お金ルール」が必要

資料をもとに計算している様子

共働き家庭は収入源が2つあるため、一見「余裕があるから安心」と思われやすいですが、実際はお金に関するトラブルが発生しやすいのも事実です。

たとえば、

家賃や光熱費は折半してるけど、食費はなんとなくで支払っている…

気づいたらどちらかの負担が多くなっている…

教育費や老後資金をどちらがどう負担するか決めていない…

このようにルールがないと、不公平感や不安が生まれやすくなります。

逆に、夫婦でお金のルールを作るとこんなメリットがあります。

  • 支出の役割分担が明確になり、不公平感がなくなる
  • 毎月どれくらい貯まっているかが見える
  • 将来の教育資金や老後資金の見通しが立てやすい

共働き家庭は、収入が多いからこそ管理があいまいになりやすいのが落とし穴です。最初にルールを作ってしまえば、長期的に安心して家計を守っていけます。

▶ 負担の偏りが起きやすいポイントについては、こちらの記事でくわしく解説しています。

共働き家庭の家計分担ルール3パターン

電卓・資料・お金が並べられたデスク

夫婦でどう分担するかを決めないまま進めてしまうと、どちらか一方の負担が大きくなったり、支出が不透明になったりして不満が生まれやすくなります。

ここで、共働き家庭でよく採用される家計分担ルールを3つご紹介します。

① 生活費は折半、残りは自由に使う

もっともシンプルで分かりやすい方法です。家賃や光熱費、食費といった生活費を折半して、それ以外はそれぞれ自由に使います。

シンプルで不公平感が少ない。
お互いに自由なお金を確保できる。

収入に差がある場合、負担感が違ってしまう。

夫婦の収入が同じくらいなら「生活費15万円ずつ出して、残りは各自のお小遣い」とすれば分かりやすいしくみになります。

② 収入に応じて割合で分担する

夫婦で収入に差がある場合におすすめの方法です。「生活費全体を7:3の割合で負担する」といった具合に、収入に応じて分担比率を変えます。

収入に応じた公平な分担ができる。

計算や調整に少し手間がかかる。

夫が月30万円、妻が月20万円の収入なら「生活費の6割を夫、4割を妻」と決めておけば、不公平感を減らせます。

③ 役割ごとに支出を担当する

家賃は夫、食費や日用品は妻、といったように支出の担当を分ける方法です。

それぞれが担当する範囲を把握しやすい。

全体の支出が見えにくく、バランスが崩れやすい。

この方法は、夫婦の収入差が大きいときや、家事の分担とセットで考えたいときに向いています。ただし、支出の全体像を定期的に確認しないと、どちらかの負担が大きくなりやすいので要注意です。

どの方法が正解というものはなく、夫婦の収入バランス・価値観・性格によって合うルールは違います。

大切なのは、なんとなくではなく「わが家はこのルール!」と決めて共有しておくことです。

共働き家庭の口座管理ベストバランス

ブタの貯金箱にお金を入れている女性

家計の分担ルールを決めても、口座が複雑だと、結局いくら使ったのか・貯金ができているのかがわかりにくくなります。

口座はシンプルに2〜3つに整理するのが、共働き家庭にはもっとも効率的です。

生活費用の口座

毎月の家賃、光熱費、食費などの生活に必要なお金をまとめる口座です。給与をここに振り込んで、生活費として一定額を支出していきます。

  • 家賃や住宅ローン
  • 光熱費・通信費
  • 食費・日用品
  • 子どもの教育費や保育料 など

ふたりの給与の一部をここに集めると、「生活に必要なお金はここから出す」と明確になります。

貯蓄用の口座

教育資金や旅行費用、将来のための緊急資金などをためる口座です。貯蓄はこの口座と決めておけば、引き出さない限り自然に貯まっていきます。

ポイントは生活費用の口座と完全に分けること。お金を混ぜないと、今いくら貯まっているかが一目でわかります。

投資用の口座

NISAや仮想通貨積立など、将来のお金を増やすための口座です。証券会社や取引所に自動引き落としを設定しておけば、ほったらかしで資産形成が進みます。

たとえば、

  • NISA口座
    毎月3万円の投資信託
  • コインチェック積立
    毎月5,000円のビットコイン積立

といった形で設定すれば、無理なくお金が育っていきます。

口座を2〜3つに整理して
「生活費・貯蓄・投資」の流れを固定する

これで、家計簿を細かくつけなくても、お金の管理がぐっと楽になっていきます。

▶ 家計簿が続かない人でもできる「シンプル家計管理法」はこちらの記事で解説しています。

夫婦で話し合っておきたいこと

コーヒーを飲みながら楽しそうに話す夫婦

ルールや口座の形を整えるだけでも家計安定の効果はありますが、時間が経つと「思ってたのと違う」と感じる場合もあります。

お金に関する考え方は人それぞれだからこそ、最初のすり合わせが大切です。

お互いのお金の価値観

「貯金は多いほうが安心」「多少使ってでも生活を楽しみたい」など、お金に対する価値観は夫婦で異なることはよくあります。

価値観を共有せずにいると、買い物や貯金のペースで不満が募りがちです。

まずは「どんなときにお金を使いたいか」「最低限どれくらい貯金があれば安心か」を話し合っておきましょう。

教育費と老後資金の分担

子どもの教育費や将来の老後資金は、共働き家庭にとって大きなテーマです。

「毎月の積立をどちらが担当するか」「教育費と老後資金、どちらを優先するか」を事前に決めておくと安心です。

教育費用は貯蓄口座、老後資金は投資口座と分けるのもおすすめです。

▶ 教育費や老後資金ってどれくらいかかる?具体的なシミュレーションはこちらの記事でまとめています。

将来の働き方の変化

出産や転職などで、収入のバランスは必ず変化していきます。「そのときにはルールを見直す」という前提を作っておきましょう。

妻が育休に入るときは、生活費は夫が多めに負担したり、将来どちらかが時短勤務になる場合は、投資や貯蓄の金額を一時的に調整するといった柔軟なルールがあると安心です。

お金のルールは、一度決めたら終わりではなく、ライフステージに合わせて見直す前提で作ると安心です。

共働き家庭の家計不安は「お金ルール」で解決

明るいリビングで団らんする3人家族

共働き家庭の家計管理は、あいまいな部分を放っておくとモヤモヤが残りがちです。

でも、生活費・貯蓄・投資を分けるシンプルな口座ルールと、夫婦での分担を話し合って決めるだけで、その不安はぐっと減ります。

一度ルールを整えれば、あとは自動的にお金の流れが見えるようになり、

このまま続ければ大丈夫そう!

と安心できるようになります。

お金の管理は、毎日頑張るより最初のしくみ作りが大事なんです。

そして余裕が出てきたら、積立投資や仮想通貨の積立を取り入れて、将来のお金を増やす行動へとつなげていきましょう。

▶ ルールが整ったら次は『お金を増やすしくみ』へ。初心者向けのNISAのはじめ方や、自動で積立できるコインチェック積立のやり方は以下の記事を参考にしてみてください。

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この記事を書いた人

WEBライター
(金融・暮らし系)

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