仮想通貨は危険?子育て世帯が知っておくべきブロックチェーンのしくみ

暗号資産のはじめ方|ブロックチェーン安全のしくみ

仮想通貨って危ないんじゃないの?

確かにニュースやSNSでは「価格が急落」「ハッキングで資産流出」といった、不安をあおる情報が多く見られるのも事実です。

しかし実は、仮想通貨そのもののしくみは、私たちが普段使っている銀行口座やクレジットカードよりも安全性が高いといわれています。

その理由がブロックチェーン」。

このしくみを知ると、『危険そうだからやめておこう』から『思ったより安心して欲しい持てるかも!』に変わります。

私自身も、ブロックチェーンのしくみや、仮想通貨が限られた資産であることを理解してから少額投資を始めました。

この記事では、初心者でも理解できるように、仮想通貨が「危なくない」と言える理由をやさしく整理していきます。

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目次

多くの人が「仮想通貨=危ない」と感じる理由

手で制止する女性

初心者にとって仮想通貨は、リスクが高すぎて自分には無理だと感じやすいものです。危ないと思われる一番の理由は、値動きの大きさやネット上でのネガティブ報道にあります。

価格の上下が激しい

仮想通貨は株や投資信託に比べて、短期間で大きく価格が変動するのが特徴です。

たとえば2021年には、ビットコインがわずか1ヶ月で200万円以上下落したこともありました。逆に短期間で数十%上昇することもあり、夢があるけど怖いと感じられやすいのです。

とくに子育て世帯にとっては、教育費や生活費のように、必ず必要なお金が日々大きく増減するのは精神的な負担が大きく、「危ない」と思われる大きな理由のひとつです。

詐欺やハッキングのニュース

過去には海外の取引所がハッキングされ、多額の資産が流出したニュースが大きく報じられました。ただしその多くは、管理がずさんだった取引所や怪しいプロジェクトが原因です。

金融庁に登録された取引所は、顧客資産の分別管理やセキュリティ体制が整っており、ルールも厳格になっています。

日本国内で金融庁登録の取引所を選ぶ限り、同じような大規模被害に遭うリスクは極めて低いと考えてよいでしょう。

コインチェック事件と現在の安全性

2018年、コインチェックで約580億円相当の暗号資産NEM(ネム)が流出する大規模なハッキング事件が起きました。ニュースでも大きく報じられたため「危ない」という印象を持った方も多いはず。

原因は、取引所のウォレット管理体制に問題があったためです。

「ウォレット」って何?

仮想通貨を入れておくデジタルな財布のことです。

仮想通貨は紙幣やコインのように目に見える形では存在しません。

その代わり「秘密鍵(=資産のカギ)」を安全に保管・管理する入れ物が「ウォレット」と呼ばれるものです。

ウォレットには2つの種類があります。

ホット
ウォレット
コールド
ウォレット
特徴インターネットに接続された状態で資産を保管インターネットから切り離して保管
メリット・すぐに送金や取引が可能
・利便性が高い
・外部から攻撃を受けない
・セキュリティが高い
デメリット・ハッキングリスクあり・取引や送金に少し手間がかかる
例える
なら?
家の玄関に置いた財布
すぐに取り出せて便利だけど、泥棒に狙われやすい
金庫にしまった財布
普段は使いにくいけど、しっかり守られているため安心

この事件は、資産をネットにつながったままの「ホットウォレット」で保管していたことが狙われた要因でした。

そこで事件後、コインチェックは金融庁の厳しい指導を受け、セキュリティを徹底的に強化しました。

コインチェックが実践したこと

・顧客資産と会社の資産との分別管理を実践
・資産はコールドウォレットで保管
・ネックスグループ傘下に入り経営基盤を安定化
・外部監査によるチェック体制を整えた

このような改善を経て、現在のコインチェックは国内でもっとも安全性が高い環境のひとつになっています。

しくみがわかりにくい

銀行や証券会社なら「預ければ安心」というイメージがありますが、仮想通貨はブロックチェーン秘密鍵など聞き慣れない専門用語が多く、難しく感じてしまいます。

たとえば、クラウドへの写真保存が当たり前になった今でも、最初は「大丈夫?消えない?」と不安に思ったことはありませんか?

仮想通貨も同じで、しくみが理解されにくいことが「怪しい・危険そう」という印象につながっているのです。

なぜ安全なのかを理解できないと、怖く見えてしまうもの。とくに子育てや家事で忙しい世代は、複雑そうなお金のしくみを学ぶ時間を確保しづらく、結果的に、危ないからやめておこうと判断されがちです。

そこで次の章では、ブロックチェーンを家庭の家計簿や子育ての記録にたとえながら、わかりやすく解説していきます。

ブロックチェーンは「みんなでつける家計簿」

電卓で家計を計算している手元

仮想通貨の安心を支えているブロックチェーン。名前だけ聞くと難しそうですが、実は誰でもわかるシンプルなしくみで成り立っています。

取引履歴の記録=「共有のお小遣い帳」

ブロックチェーンは、世界中の人が共有しているお小遣い帳のようなものです。

誰が・いつ・どのくらいお金をやり取りしたかの記録が、世界中のコンピュータに分散して保存されています。

たとえば家族で1冊のお小遣い帳を使うとしましょう。もし、誰かが勝手に「昨日のお菓子代はなかったことにしよう」と数字を消しても、他の家族が「いや、ちゃんと書いてあったよ」と指摘できますよね。

「一度記録されたものは、みんなで監視しているからごまかせない」という状態になっているんですね。

裏で誰かが勝手に数字を操作して利益を得るのが、極めて難しいしくみになっている点こそが、ブロックチェーンの強みです。

改ざんできない履歴=「世界中にコピーされる成長アルバム」

ブロックチェーンに一度書き込まれたデータは、消したり書き換えたりできません。

子どもの成長アルバムを、家族全員でコピーして持っている状態を想像してみてください。1冊のアルバムを破っても、他の家族が同じ写真を持っているので記録は消えません。

世界中の何千、何万というパソコンが同じ取引履歴をコピーして持っているため、1人が都合よく改ざんすることは不可能なのです。ここが「ハッカーがブロックチェーンそのものを壊せない」と言われる理由です。

これまで10年以上、1度も改ざんに成功した例はないという点が信頼性を裏づけています。

分散管理の安心感=「みんなで守る貯金箱」

通常のお金は銀行や国が管理していますが、ブロックチェーンでは世界中の参加者が一緒に監視しています。

「銀行に預けているから安心」と思いがちですが、もしその銀行が倒産したら預金はどうなるでしょうか?実際に海外では、銀行が破綻して預金が引き出せなくなった事例もあります。

ブロックチェーンでは、世界中に分散して記録が保管されているため、1つの組織や国の事情に左右されないのも大きな強みです。

どこかの国の経済が不安定になっても、世界中のネットワークが生きている限り記録は守られます。

これが「みんなで守る貯金箱」と呼べる安心感なんですね。

10年以上稼働し続ける実績=「しくみの信頼性」

ビットコインが誕生したのは2009年。それ以来、ブロックチェーンは世界中で24時間365日、一度も止まることなく稼働し続けています。

しかも、その間にブロックチェーン自体がハッキングされて破られたことは一度もありません。

ニュースで大きく報じられるのは、取引所のセキュリティ不足や個人の管理ミスによる被害によるもの。技術そのものは、10年以上も連続で稼働しているという前例のない実績を積み重ねています。

これまで一度も止まらなかったという事実が、世界中での信頼性の証明でもあります。

数に限りある存在だから価値があるビットコイン

ノートパソコンに置かれたビットコイン

ビットコインが「デジタルゴールド」と呼ばれるのは、発行上限が決まっているためです。

発行上限は2,100万枚だけ

ビットコインは、世界で2,100万枚までしか存在しないと決められています。

それ以上は一切増やせないルールになっており、国が紙幣を刷って増やす円やドルとは性質が大きく異なります。

金やダイヤモンドが価値を持つのは、地球上に存在する量が限られているため。同じようにビットコインも「限りある資産」なので、需要が増えれば価値が上がるしくみになっています。

インフレに強い守りの資産

紙のお金は、発行量が増えると価値が下がってしまいます。実際に、物価が上がって「今までの貯金では教育費や老後資金が足りないかも…」と不安に思う家庭も多いはずです。

ビットコインは数を増やせないルールがあるため、インフレの影響を受けにくい資産として注目されています。

子育て世帯にとっても「お金の価値を守る手段のひとつ」になり得ますね。

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それでも注意したいリスクと対策

倒れる積み木を止める手

ブロックチェーンが安全なことは分かったけど、他に気を付けることはある?

ブロックチェーンのしくみは安全でも、リスクがゼロになるわけではありません。安心して仮想通貨を持つには、リスクを理解したうえでの対策も必須です。

取引所の管理リスク

過去のニュースで報じられたハッキングでの資産流出は、主に取引所のセキュリティが不十分だったことが原因です。

おすすめ対策

・金融庁に登録された国内の取引所を使う
・資産を分別管理している取引所
(例:コインチェック)を選ぶ

▶ コインチェックの使い方は、こちらの記事で「全手順画像付き」で解説しています。

パスワードや秘密鍵の紛失

仮想通貨は銀行口座と違い、パスワードを忘れたから再発行してもらうということができません。

もし秘密鍵(=資産のカギ)をなくしてしまうと、誰も復元できなくなります。

おすすめ対策

・二段階認証を設定する
・秘密鍵を紙やアプリで安全に保管する

価格変動のリスク

仮想通貨は値動きが激しいため、短期的には大きく損をすることもあります。教育費を一括で仮想通貨に預けるのは危険ですが、毎月1万円ずつなどの積立なら時間を分散できて安心です。

おすすめ対策

・一度に大金を入れない
・毎月一定額をコツコツ買う「積立投資」でリスクをならす

▶ 忙しい子育て世帯・共働き世帯には積立投資がおすすめです。コインチェックのつみたてサービスの使い方はこちらの記事で解説しています。

危ないのは仮想通貨そのものではない

パソコンで調べものをする母娘

仮想通貨は「危ないからやめておこう」と敬遠されがちです。

しかし本当に危ないのは、仮想通貨そのものではなく 知らないまま扱うこと。

簡単でもいいので、ブロックチェーンのしくみと安全性を理解して、

  • 国内大手の取引所を利用する
  • 二段階認証などでしっかり管理する
  • 少額からコツコツ積立を始める

といった基本を押さえて始めれば、リスクはぐっと下がります。

とくに子育て世帯にとって、インフレに強く「限りある資産」であるビットコインは、教育資金や老後資金を守るための選択肢のひとつになり得ます。

危険そうに見える仮想通貨も、きちんとしくみを理解すれば将来のお金を守るための武器になりますよ!

まずは不安を解消しながら、無理のない範囲で小さく始めてみてくださいね。

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この記事を書いた人

WEBライター
(金融・暮らし系)

共働き&子育て世帯に向けて、
暮らしとお金を整える情報を発信中。

むずかしい専門用語は使わず、
やさしくわかりやすくお届けします。

FP2級|整理収納アドバイザー1級
 

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