家計を見直ししたいけれど、共働きしていて忙しい!
多忙を極める共働き世帯の皆さんへ。毎日の限られた時間の中で「スマホひとつで固定費を削減」して、家計をラクにしてみませんか?
食費や交際費など月ごとに変動する費用を切り詰めると、一つひとつの消費行動が気にかかり切羽詰まってしまいます。
そこで、毎月決まった額の費用=固定費の削減をおすすめします。毎月の固定費が少しでも下がると、年間で見れば大きな節約になりますよ。
本記事では、忙しい共働き世帯の方でも気軽に実践してもらえるよう、スキマ時間を利用してスマホひとつで完結できる見直し術をご紹介します。
固定費の削減は、共働き世帯の家計見直しに大きな効果をもたらします!
「通信費・保険料・光熱費」を見直す
「見直したい固定費ランキング(参照:トウシル/2023年7月)」では、光熱費・保険料・通信費が上位3位を占めています。
家賃や住宅ローンを見直そうとすると、事前準備や多くの手続きのためにまとまった時間が必要です。しかし上記の3項目は、調べる・比較する・見直すまでがスマホひとつで完結します。会社での休憩時間など、スキマ時間を活用するだけで家計をラクにできてしまうのです。
たったの数百円だったら効果は薄いよね……?
と思うかもしれませんが、年間で考えると項目によっては1万円を超える額の節約になります!
月々の金額よりも年間の削減金額を具体的に試算してみると、手続きに取り掛かるためのモチベーションアップにつながりますよ。
まず手をつけたいスマホ代の削減
1番手っ取り早く固定費を削減できるのが通信費です。中でも生活必需品であるスマホ代は、本当に自分に合ったプランを利用すると大幅なコストダウンが実現できます。
スマホ代は格安SIM一択です。
ネームバリューの安心感、安定した通信回線、サポートの充実(実店舗が多く相談がしやすい)というメリットから、大手3大キャリア契約し続けている方も多いと思います。
総務省の「携帯電話の料金等に関する利用者の意識調査(2021年)」によると、1カ月あたりのスマホ代は約5,825円です。
3大キャリアから月3,000円の格安SIMに変更した場合、月に約2,800円の支出減となります。これを夫婦で行うと5,600円で、なんと年間67,200円の節約につながります。
そのまま旅行費用や家電の購入に当てられるほどの金額ですね。
格安SIMの注目すべきメリット
- 低価格である
- オンラインで手続きが完了し、共働きで時間がない方にピッタリ
- 通信品質が安定した会社も多くあり、日常の利用には不自由しない
- 違約金のないプランも多く、お試し感覚でリスクなく実際の通信速度などを確かめられる
毎日手にするスマホは自分で利用環境を把握しやすく、他の固定費に比べ見直しがカンタンです。
使っている容量や通話の頻度、スマホを利用する場所のWi-Fi環境を一度確認して、自分に合ったプランでスマホを利用しましょう。特に、Wi-Fi環境が整っている家やオフィスにいることが多い人は、使う分だけのシンプルなプランにするだけで支出を大きく削減できます。
具体例:格安SIMに変えて7,800円減!?
実際に、格安SIMに変えた筆者の月々のスマホ代(1台のみ)の移り変わりをご紹介します。
約8,000円
約4,000円(家族割適用)
約2,000円
579円
初期のauの頃と比べると、なんと月々約7,400円も削減できています。
これは、自分が利用するデータ量と環境を見直した際に、日本通信の1番安いプランで十分と判断したからです。2年以上前に乗り換えましたが、いまだに安すぎる月々の請求額を見て驚いています。
格安SIMに切り替えた人の多くが「もっと早く始めておけばよかった」と感じることでしょう。すでに格安SIMを利用している人も、他にもっと安いプランを提供している会社がないか、ぜひ比較してみてくださいね。
保険料の見直しは効果絶大
次に、加入している保険について不要な保障や重複した保障を見直していきます。
保険を見直すだけで月5,000円以上浮くケースも少なくありません。年間で60,000円もの節約になります!
また、ライフステージの変化によって必要な保障も変わってきます。今の生活に最適な保障内容に見直すと、安心感が得られますしコストも削減できます。
1つ年齢を重ねる、1つ病気が見つかるだけでどんどん保険料が上がっていくため
支払う保険料は、年齢や持病の有無によって金額が決まります。「保険を見直そうかな」と思い立ったら、年齢が上がったり病気が見つかる前にすぐ行動にうつすと、無駄な保険料を削減できます。
具体例:ステップに沿って保険を見直そう
現状加入している保険の種類、保障内容、保険料を確認する
例)生命保険、医療保険、火災保険、車両保険など
結婚、子育て、定年など、現在のライフステージと保障内容が合っているか確認する
例)共働き世帯なら保障の重複を避ける、子育て中なら子が成人するまでの期間は死亡保障を厚くするなどといった調整が必要
- 自分に必要な保障をリスト化する
例)家族の生活費をまかなう死亡保障、入院・手術に備えた医療保険など - 重複している部分をカット
例)医療保障の特約とがん保険の保障内容が被っていないか? 医療保障と住宅ローンの団信などで重複している部分はないか?
ネットの比較サイトで保障や料金を比べる。
※ 同じ保障内容でもネット型や共済への切り替えで大きく保険料を下げることも可能
通信費や光熱費といった他の固定費と比べて、道のりが少し長いことがデメリットです。
しかし、保険は人生での大きな支出のひとつと言われています。ここで毎月支払う保険料を削減すれば、トータルでみると大きな支出減となりますよ!
見直しさえしっかりと頑張れば、手続き自体はそう難しいものではありませんので、ぜひチャレンジしてみて欲しいです。
上記のステップ通りでなくても大丈夫です。まずは次の休みに、契約書や保険証券をすべて出して目を通すだけでも大きな一歩になります。
さらにもう少し時間がとれれば、実際にネット上で保険料を試算してみると「同じ内容なのに安い!」と実感でき、モチベーションがアップしますよ。
光熱費を生活に合わせてカスタマイズ
電力やガスの自由化により、光熱費にも多くの選択肢が増えました。多くの電力・ガス会社から安い会社を選べたり、電気とガスのセット割引を受けられたりと、固定費削減のチャンスがたくさん潜んでいます。
プラン自体を暮らしに合わせてしまえば、無理な節約や手間は不要です。生活時間に合わせた料金プランを選択して、固定費を自然に抑えましょう。
地域の電力会社以外に変えるなんて、難しそうだしよく分からない……
筆者も同じように思っていました。
しかしネットの比較サイトで電力会社の検索をしてみると、なんと20社以上の電力会社の候補が出て、約9割が現状よりも安くなるという結果となりました。
今までの契約を当たり前と決めつけず、もっと早くからリサーチしてみればよかったな、と今では思います。
具体例:会社や契約プランを変更する
会社を変更する
まずは一度、ネットで「電力会社 比較」と検索し、比較サイトで料金比べてみましょう。
地域によって会社もさまざまなので変動もありますが、月々1,000円ほど安くなります。さらに初年度に10,000〜30,000円という大きなキャッシュバックや、楽天ポイントが貰えるキャンペーンもみられました。
比較サイトでの料金シミュレーションは、現在のプランと比べて年間でいくらコストダウンできるのかが確認できるので、一見の価値ありです!
セット割を利用する
現在契約中の電気やガス会社によっては、両方のサービスを提供していることもあります。
契約内容や会社にもよりますが、年間で数千円〜1万円以上の固定費削減が可能です。電気とガス両方で契約すると5〜10%の範囲での割引となることが多く、共働き世帯で電気・ガスの使用量が多いほど効果的な削減方法です。
電気とガスの支払いがひとつにまとまり、家計管理もラクにできるという嬉しいメリットもありますよ。
こちらも比較サイトのシミュレーションで年間コストを確認してみてください。
オフピークプランを利用する
「日中は仕事で家にいるのは夜だけ」「家電は決まった時間帯にしか使わない」など、電気を使う時間が限定されている方は、オフピークプラン(時間帯別電灯プラン)を検討してみませんか。
夜間料金が安くなるプラン:洗濯機や食洗機、エアコンの利用を夜間に集中させるだけで節約効果が出る。日中は働いていて家にいない人におすすめ。
週末の利用料金が割安になるプラン:平日は働きに外に出ていて週末は家で過ごすことが多い人におすすめ。
現在契約している電力会社のサイトで料金メニューを確認し、時間帯別電灯プランが設定されていないかチェックします。
自分の利用する時間帯に合った料金プランがあれば、ぜひ変更を検討してみましょう。
スマホでできる「固定費削減術」で家計をラクにしよう
忙しく毎月の出費が多い共働き世帯が家計をラクにするためには、削減効果が高い固定費にポイントを絞ること。労力を抑えながらも大きな節約に繋げられます。
今回紹介した固定費は全てスマホひとつあれば簡単に見直しできます。
就寝前のリラックスタイム、週末ののんびりとした午後、その中で1時間だけ!と決めて固定費の見直しに当ててみましょう。
少しの手間で、無理なく家計に余裕を生み出せますよ!
通信費、保険料、光熱費の3つの固定費削減法。次の週末に1つでも取り掛かってみませんか。