ごちゃごちゃした毎日に疲れた…… もっとシンプルに生活したい!
こんな思いを抱えていませんか?
シンプルライフ=ものを減らすことは理解しているけれど、具体的にどう始めればいいのか分からないという方も多いのではないでしょうか。
この記事では、整理収納アドバイザー2級を保有している筆者が、シンプルライフの始め方を解説します。
シンプルライフを始めるには以下の2つがポイントとなります。
- 小さな範囲から
- 毎日使うものから
これを元に 3つのステップ を実践すれば、誰でもシンプルライフへの最初の一歩を踏み出すことができます。
- シンプルライフに憧れる
- 身の回りをすっきりさせたい
- 最初のきっかけが掴めずにいる
このような思いを抱えている方は、是非ご覧ください。
シンプルライフはどこから始める?
小さな範囲から
シンプルライフを目指して第一歩を踏み出す時は、ごく限られた範囲から手を付けましょう。大掛かりな断捨離を始めるには、気合と時間が必要です。
- どう踏み出せばよいか分からず途方に暮れる
- やみくもに手を付けて挫折する
このようなことでは、限られた自分の時間をムダにしてしまいます。最初は小さな変化にとどまりますが、その「小さな快適さ」を実感することで、シンプルライフを実現していくモチベーションに繋がっていきます。
できるだけ早くすっきりとした空間を手に入れたい!
こんな気持ちを一旦おさえ、小さなことでも「自分で快適な環境にした」という体験をすることが大切です。
まずは簡単な目標設定をして、小さな範囲から始めてみます。
毎日使うものから
使用頻度が高いものから手を付けることもポイントです。単純にモチベーションが上がります。
年に数回使うものを整理しても、その効果や満足感を感じる機会も年に数回です。たまに使うものより、毎日手にするものから始めましょう。
毎日使うものを快適にすると、毎日効果を感じられます
シンプルライフを始めよう【 3ステップ 】
具体的かつ小さな「整理」の方法をステップに盛り込みました。些細な行動のように思いますが、のちに振り返った時に大きな変化になっています。
基本的な手順:出す→分ける→しまう
以下の手順で「小さな範囲で毎日使うもの」を整理していきます。
- 全てのものを出す
- 毎日使う・時々使う・使っていないの3つに分ける
- 使うものだけを戻す
じっくり考えてしまうと時間がかかってしまうので、あまり深く考え込まずサクサク仕分けします。
15分だけ!と時間を決めて取りかかるといいですよ
この時点で収納アイテムを買い足すことはしないでください。整理できていない状態で空間を区切っても、意味がありません。まず今あるものをしっかりと整理してから収納アイテムを取り入れるのが、正しい順番です。
STEP 1 . 財布の整理
シンプルライフを始めるにあたって1番に手を付けるものは、財布です。
- すぐに手に取ることができる
- 使う、使わないの判断がしやすい
- モノの数が少ないため短時間でできる
このような理由から、小さく始めるためには財布の整理が最適なのです。
次の順番で進めます。
- 使わないレシートを捨てる
- 期限が切れたものを捨てる
- メインのクレジットカード以外は財布から出す
- 期限内に貯まらないであろうポイントカードは捨てる
- 毎月通っているかかりつけ医の診察券以外は財布から出す
- 多すぎる小銭を必要最小限にする
- お札の向きを揃える
ちなみに、キャッシュレスで生活している筆者も財布の整理から始めました。
たとえほぼ現金を使わない場合でも「お金に関するものが集う場所」という観点でみると、財布は整った状態にしておくことが望ましいです。
キャッシュレス派で普段あまり財布を使わないという方も、是非実践してみてください。気分も整い、手元も軽くなります。
参考までに、筆者の財布の中身をご紹介します
- 免許証
- 保険証
- 家族用楽天カード
- 個人用楽天カード
- 献血カード
- 交通ICカード
- 小さなお守り
- 現金(多くて1万円)
- 家族の連絡先を書いた非常用メモ
STEP 2 . カバンの整理
次に整理する場所は、カバンです。
余計なものが入っていないカバンは、必要なものをスムーズに取り出すことができ、時短で快適です。
基本的に入れるもの、またその人によって必要なものをリストアップしました。自分の生活に合わせて「常に入れておくもの(=必ず使うもの)」を厳選します。
基本のグッズ
- 財布
- スマホ
- ハンカチ
- ティッシュ
- エコバッグ
その人によって必要なもの
- 薬
- 水筒
- 手帳
- マスク
- イヤホン
- 名刺入れ
- ボールペン
- キーケース
- 化粧ポーチ
- 防災ポーチ
不要なもの
- いつか食べるかも …… 飴
- 何かに使うかも …… ビニール袋
- 忘れたまま放置 …… チケットの半券
- あとでどうにかしよう …… プリント類
このような「必ず使うもの」に該当しないものは全て不要です。入れっぱなしにしないようにしましょう。
「念のため」と思って色々と詰め込みがちなカバンですが、それは本当に毎日持ち歩く必要があるのかをこの機会に見直してみてください。
シンプルな中身のカバンで、身も心も軽やかに出かけましょう!
STEP 3 . 引き出しの整理
最後に、自分が1番よく使う引き出しを整理します。
持ち運べる財布やカバンと違って、固定された収納スペースは「とりあえず入れておこう」という油断が生まれやすい場所です。
毎日使う引き出しの中身を1番使いやすい状態にすることで、日々の生活の快適さが格段にアップします。
整理のポイント
- 1つの用途につきグッズは1つに絞る(兼用できるとベスト)
- ものの定位置を決め、重ねずにひとつひとつ置く
- スペースの3割を空けてゆったり配置する
整理を進める上で、以下のどれか一つでも感じる場合は、改善点がある証拠です。
- 見つけにくい
- 取りにくい
- 使いにくい
- しまいにくい
「引き出しを開けたその手でサッと取り出し、しまえる状態」を理想として、ストレスなく使える引き出しを完成させましょう。
こんな時はどうする?
ものの数を減らせない
「自分がいかに使いやすいか」を意識してみてください。
ものの数を減らすことも大切ですが、それ以上に「自分にとって快適な状態にできた!」と体験することが大切です。すぐに取り出せる、すぐにしまえる等、自分が気持ちよく使える状態であれば、極限までものの数を減らす必要はありません。
自分の使い勝手を優先してください。
捨てる判断ができない
たまに使うから、何かあったら使うから、などの理由で不要と判断できない場合もあります。
結論から言うと「いつか・一応・念の為」と保留したものは、すぐに手放しても問題ないことがほとんどです。
断捨離の考え方では「1年以上使っていないこと」が手放す判断基準となっています。いざその時が来た時にすぐ思い出す自信がなければ、潔く不要と判断してみましょう。
筆者は「化粧品の試供品を数年後に発見」ということがよくありました。使わずに忘れるまで放置するようなものは、とっておく必要はないですね。
ただし季節ごとや数年ごとなど、必ず周期的に使うものは残してください。
また、思い出の品やお気に入り等 どうしても手放したくないものは、別に保留BOXを用意していったん別の場所へ置いておくことをお勧めします。時間が経ってから再度、必要かどうか判断してみてください。
「今使っているものが、使いやすいように置いてある状態」にすることが整理整頓です。
コツを掴んで上手にシンプルライフを始めよう
小さな目標設定をして成功体験をすることが、シンプルライフへの近道です。
- せまい範囲で毎日使うものから
- 財布→カバン→引き出しの順に整理する
これを実践すれば、自分の身の回りが整ったという感覚が掴めるはずです。
筆者は医療事務として病院の窓口に立っていますが、患者さんの手元が意外と目に入ります。
その際、意識せずとも患者さんの財布やカバンをよく目にするのですが、カバンが膨らむほどパンパンな方は受付に、財布がごちゃごちゃしている方は会計に時間がかかります。
身の回りを整理してシンプルライフを送るということは、自分の大切な時間のムダをなくすことに繋がっていくのです。
この記事で解説した方法で得られる変化は、とても小さなものです。
しかし、断捨離など大きな変化を生む行動への足がかりとなり、シンプルライフを手に入れることができるようになります。
小さな変化を積み重ねていくことが、生き方を変えるコツです
小さな整理のステップで、シンプルライフへのハードルをうんと低くしましょう!
シンプルライフへの第一歩、いっしょに踏み出してみませんか。
別の記事ではシンプルな生き方のヒントを解説していますので、興味のある方はこちらもご覧ください。