仕事や育児に忙しい毎日の中で、すっきりとした暮らしに憧れていませんか?
- モノと色を減らす
- 定位置を決め余白のある収納
- シングルタスクを意識
この3つを意識することで、暮らしがすっきりとし始めます。
この記事では、すっきり暮らすためのコツを3つのポイントに分けて解説します。忙しい中でも実践できる具体例を盛り込んでいるので、ぜひ参考にしてみてください。
やみくもにモノを捨て始めるのではなく、効果的なポイントを抑えることで、すっきりとした気持ちの良い暮らしが手に入ります。
目に見える情報量を減らす
人は80%以上の情報を視覚から得ています。視覚からの情報が脳に与える影響は大きく、すっきりとした暮らしには目に見える情報量を減らすことが必要不可欠です。
まわりが雑然としている状態は、脳が刺激され注意力が奪われている状態と一緒なのです。
また、色は人の神経系に大きく影響し、色の数が増えるにつれ雑然とした印象を与えてしまいます。
- 脳は秩序を好む
- 散らかった環境は脳に負担をかける
モノの「量」と使われている「色」を減らすことで、目に入る情報量が減り、脳も休まります。物理的に空間の情報量を減らす。そうすると整然とした生活が送りやすくなりますよ。
ワンインツーアウトでモノを減らす
すっきりとした暮らしをする上で重要な「ワンインワンアウト」という考え方があります。これは1つ家にモノを入れたら1つ手放すことで、モノの量が増えることを防ぐものです。
今、多くのモノがあふれてウンザリしている状態であれば、これにアレンジを加え「ワンインツーアウト」を実践してみましょう。
ワンインツーアウト = 1つ入れたら2つ手放す
これは私自身、すっきり暮らすことを意識し始めた頃に行った方法で、続けていくとみるみる家の中のモノが減っていきました。
1つモノを買うときに2つ手放す。そう決めてコツコツと継続すると、必要最低限の質の良いモノが残っている状態になっていきます。
色を3色まで減らす
カラーコーディネートの世界での黄金比は、ベースカラー70%、メインカラー25%、アクセントカラー25%。良質で統一感のあるインテリアは、3色で構成されています。
色の数を3つまでに抑えること、これがポイントです。それ以外の色が目に付くようであれば、取り除いていきます。
- カラーに合った布で隠す
- クッション等のカバーを替える
- 細々したものを一つのBOXにまとめる
- 箱ティッシュを部屋の雰囲気にあったケースに入れる
色の数を抑えると、空間に統一感が生まれすっきりとします。部屋の中の「色」をよく観察し、色数を減らしてみましょう。
すっきり暮らすための収納ルール
世間にはさまざまな収納術の情報があふれていますが、すっきりとした暮らしを叶えるために理解しておきたいのは、たった2つのルールのみ。
- 定位置を決める
- 余白を確保する
このルールを実践すれば、
- 探す手間
- 無駄な買い物
- 片付けや掃除の手間
- 使いにくさによるストレス
このような悩みから解放されます。
目指す目標は「取り出しやすい、使いやすい、しまいやすい収納」です。正しい収納ができれば、散らかりにくく使いやすい生活空間を作り出せます。
モノの定位置を決める
「これはここに置く」とモノの配置場所を決めることで、何がどこにあるかがすぐ分かり、自分や周囲の人がすぐに見つけられます。
定位置を決める際に意識したいポイントは、モノを使う行動に移すまでのステップを小さくすることです。
- 玄関近くに必要なモノを置くと、帰宅時にそのまま開封できる
- ハサミは腰の高さの位置にあると、立った姿勢のまま取り出せる
- 雑がみのボックスも玄関近くにあるといいかも
このような流れで「一番使いやすい位置」を連想ゲームのように想像してみましょう。自分や家族が少ないステップで使える位置=モノを置く位置とすると、ストレスなく生活がまわります。
2割は余白のまま
余白がなく、モノがギチギチに詰められた引き出しを想像してみてください。開けにくい引き出しを開け、上にあるモノをよけて目的のモノを探す。見つけても他のモノが引っかかって取り出しにくい……。
これでは、あなたの貴重な時間を無駄にしてしまいます。
モノの量は、収納スペースに対して8割までが理想です。残りの2割は余白のままで残します。
- 掃除がしやすい
- 一時置き場にできる
- 見た目と心に余裕ができる
このように、空いたスペースには大きな価値が生まれます。
ゆとりのある収納は、生活する上でのストレスを大幅に削減でき、すっきりとした暮らしに直結します。モノを詰め込まずに2割の余白を確保した収納を実践してみてくださいね。
シンプルに時間を使う
身の回りをすっきりさせたら、時間との向き合い方も変えてみましょう。真面目な人ほど優先順位を意識し「あれもコレもしなくちゃだめ」と自分を奮い立たせています。プライベートでは、もう少し肩の力を抜いてみませんか?
そんなことを言ったって、忙しくてやることがいっぱいあるんだけど……
そんな忙しい方に是非試してみて欲しいのが、マルチタスクをやめること。
フランス国立衛生医学研究所によって「人間の脳が同時に並行できるタスクは2つが限界」と結論付けられています。さらに、スタンフォード大学の神経科学者らは「2つのタスクを並行して行う際、脳が連続して切り替えているだけ」という研究結果を出しています。
はるか昔、暗くなったら眠り、明るくなったら起きて狩りをしていた人々の脳と、現代のデジタル化社会に生きるわたしたちの脳のつくりは、大きく変わっていません。
要するに、人間の脳はもともとシングルタスク用にできており、タスクを並行して行う行為そのものが、わたしたちの脳を疲れさせているのです。
シングルタスクを実践する
動画を見ながら家事を片付けたり、お風呂に浸かりながら日用品の注文……。忙しい毎日の中で、スキマ時間についつい用事を詰め込みたくなってしまいます。共働きや育児に追われ、休日ですら心休まらない方がとても多いのが現状です。
すっきりとした暮らしを送るために、ひとつのことに集中して行動する「シングルタスクの時間」を持ってみましょう。
- 1時間は水回り掃除のみに集中し、日用品の不足の心配は終わってから考える
- 料理をしながらの動画視聴はせず、終わってから趣味の時間を確保する
もっと細かい時間で言うと、
- コーヒーを飲む時にスマホを見ない
- 10分だけ読書に集中する
忙しい日常の中でも、シングルタスクを取り入れてひとつひとつに集中すると、頭が混乱することなく効率よく作業を進められます。
ほんの数分でも時間の使い方をシンプルにすると、心の焦りが軽くなるといった効果を感じられ、脳の疲れが軽減されていきますよ。
コツを実践して忙しい日々をすっきり暮らそう
生活がすっきりすると、今まで気にしていた過剰な不安や心配事に気を取られることが減っていきますし、何より気持ちが軽くなります。
「ごちゃごちゃとした忙しい時間を過ごすうちに1日が終わってしまう」という方は、ぜひ本記事のコツを試してみてください。ひとつ実践するごとに、着実に「すっきりとした暮らし」に近づいていきます。
- モノと色を減らす
- 定位置を決め余白のある収納
- シングルタスクを意識
心に余裕を生み出すすっきりとした暮らしは、ほんの少しの行動で手に入るものです。忙しい日々の中でこそ、すっきりと暮らして身も心も健やかに保ちましょう。
別の記事では、シンプルライフを始めるための整理のステップを解説しています。